▼ 開催趣旨

この度、歴史あるJVCCの第24 回全国集会が長野県で開催できることは、名誉なことであり大きな喜びを感じます。

 

昭和57 年にボランティアコーディネーター(以下、VCo)が、長野県の主な地域に7人配置されました。誰もがVCo の仕事がどんなものであるかがわかっていない時代です。7人は荒野にぽつんと立たされ、囲りは霧に包まれたように何も見えませんでした。その時、彼女たちは何を考え、どんなことを始めたのでしようか。

 

あれから37 年、今やボランティアがいなければ世の中が回らないほどになり、その中心で活躍しているのがVCo です。しかし、社会が複雑化し多様化する中で、内からも外からもVCo の仕事が見えにくくなり、悩むことが多くなっているような気がします。こんな時こそ原点に戻り、先輩たちが歩んできた道を紐解くことも一つの方法かもしれません。時代は違い変わっていても、気づくことがあるのではないでしょうか。

 

人口の減少はとどまらず、ますます深刻化しています。消えてゆく自治体もあり、祭りは担える人がいないためにどんどんなくなっていく時代となっています。障害者や高齢者を自分たちの手で支え共に歩み、夢の持てる子供たちを育てる街づくり、地域づくりを進めていくためのキーパーソンは、VCo だと思います。かつて先輩たちは、荒地にボランティアの種をまき、ボランティアが楽しみながら活動できる場を開拓してきました。こんな時代だからこそ無限に広がるVCo の役割があるような気がします。

 

持続可能な社会をつくるため、JVCC 2018 信州が大きな力となることを期待し、皆さまとお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

 

全国ボランティアコーディネーター研究集会2018 信州

実行委員長 山田千代子 

(特定非営利活動法人長野県NPOセンター 代表理事)



▼ 参加対象

以下のような分野で実践経験を積んでいる方、分科会のテーマで課題意識を持って参加できる方

 

1. 社会福祉・介護、教育、環境、国際交流・協力、まちづくり、災害救援など様々な分野で活動するNPO・NGOで、ボランティアの受入れ・活動支援を担当するスタッフ

 

2. 高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設などの社会福祉施設で、ボランティアの受け入れ・活動支援を担当するスタッフ

 

3. 病院、医療関連施設で、ボランティアの受入れ・活動支援を担当するスタッフ

 

4. 公民館、図書館、博物館、動物園、水族館などの社会教育施設や文化ホールなどの文化芸術施設、公立公園などの公共空間で、ボランティアの受入れ・活動支援を担当するスタッフ

 

5. 小・中・高校、専門学校、大学・短大などの教育機関で、児童・生徒・学生のボランティア学習などを推進している担当スタッフ( 教職員、学生など)

 

6. 企業や労働組合などで、社員・組合員のボランティア活動参加を支援する担当スタッフ

 

7. 国・自治体などで市民や市民活動団体との「協働」の推進または職員のボランティア活動推進を担当するスタッフ

 

8. ボランティアセンター、市民活動支援センター、国際交流協会などのボランティア担当スタッフ、ボランティアコーディネーター

 

9. ボランティアコーディネーターまたはボランティアコーディネーションの研究及び研修・養成に関わっている方

 

10. 地域のさまざまな課題を解決するために市民の参加や組織の連携・協働を促進する役割のスタッフ・コーディネーター